森本明弘 25歳
これまでのお話

このページではなにわ荘の住人たちが、今までに書いた書評をご紹介しています。
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そして謎は残った

ヨッヘン・ヘムレブ/著
文藝春秋
1999年 12月
1,850円
B6判
 1924年にエベレスト頂上山稜の急斜面を登っている姿が霧の中に消えていき、そのまま消息を絶った伝説の登山家マロリー。果たして彼は世界初のエベレスト登頂に成功したのか。その謎は75年ぶりに発見された、死してなおエベレストに生き続けた彼の魂の宿る遺体によって明らかにされるのか。アメリカの調査隊が綴った衝撃のドキュメント。
2000年3月31日 記

ハートブレイク・カフェ

ビリー・レッツ/著
松本剛史/訳
文藝春秋
2000年 1月
770円
文庫判
 ヴェトナム戦争で両足の自由を失った主人公が開いたおかしな名前のカフェ『ホンク&ホラー近日開店』。店にはいつも何かしら悩みを抱えた人達が集まってくる。ある日、トラブルを抱えた女とヴェトナム人の男が訪れたことから、開店以来外に出たことがない主人公の運命は変わっていく。人の強さとやさしさに満ち溢れ、読めば元気になれる傑作。
2000年3月10日 記

バトル・ロワイヤル

高見広春/著
太田出版
1999年 4月
1,554円
新書判
 全体主義に支配される日本らしき国・大東亜共和国の瀬戸内海に浮かぶ孤島で中学3年生を対象に行われる恐ろしいプログラム。生徒たちは武器を与えられ、最後の1人になるまでクラスメートを殺し続けなければならない。その過激な内容の中に友情や愛情といったものがちりばめられていて、さわやかな読後感を与えてくれる青春小説の傑作。
2000年1月7日 記

セーラ号の謎
−漂流者−


折原一/著
角川書店
1999年 10月
880円
文庫判
 ダイビング中に、妻とその不倫相手により見殺しにされた推理作家が偶然たどり着いた漂流船セーラ号。そして、無事助かった推理作家が復讐のために計画した罠とは?セーラ号に集められた関係者が1人減り、2人減り、そして誰もいなくなる。叙述ミステリーの第一人者の著者が仕組んだ罠にはまり、時間が経つのも忘れて一気に読めてしまう。
1999年12月3日 記

青の炎

貴志祐介/著
角川書店
1999年 10月
1,470円
B6判
 かつて母が再婚していた男に怯えさせられる家族。その男に対する怒りの炎は赤い炎よりも高温で燃焼する青い炎となり、少年に冷たい殺意を抱かせた。家族を守るために殺人という暗い闇へ足を踏み入れていく少年の心理の課程を描いた異色ミステリー。殺人を犯した事実の重さに苦しめられる少年の姿に、人を殺める怖さを感じる。
1999年11月5日 記